
最近ののしは印刷されていることが多いですが、一生懸命手書きで書くことで温かく気持ちのこもったお祝いになります。のし袋やのし紙の表書きは、毛筆を使って書くことが基本ですが、筆ペン、サインペンを使用してもよいでしょう。
「濃い墨」は慶事に、「薄墨」は弔事が本来の書き方ですが、現代では弔事の場合でも「故人を思い出してしっかりと墨をすった」という意味にもとれるので、濃い墨で書くところもあります。
ですが、地域によってはマナー違反と思うところもありますので、心配なときは身近な人に相談したほうが安心です。
ボールペンや万年筆で、のしの表書きをすることは相手に失礼になるので気を付けましょう。

熨斗の役目は、何に対する贈り物なのかを伝える事だけでなく、誰からの贈り物なのかを知らせる役割があります。
お祝いを贈る相手と家族ぐるみのおつき合いがあるのなら、熨斗の表書きを夫婦連名にして贈られるとよいでしょう。また、友達などグループでまとめてお祝いを贈る場合も、表書きは連名でよいでしょう。
しかし、職場など3名以上でお祝いをまとめるときは、中央に○○課一同と書き、その右上に○○会社と書いて贈るようにしましょう。

現金と品物を一緒に贈るとき、慶事ではそれぞれに熨斗を付けてもかまいませんが、弔事の場合は熨斗を2つつけることで、「不幸が重なる」というふうにもとれるので、熨斗は1つにするようにします。
「現金・金券・商品券のどれか」と「品物」の2つを贈るとき、熨斗を1つにしたいなら「現金・金券・商品券」の方につけるようにしましょう。品物はプレゼントとしてお渡しされるとよいでしょう。
2つの品物を贈るときは、金額の高い方にのしを付けるようにしてくださいね!

少額のお祝いをもらったとき、内祝いに悩んでしまうというママ達の意見がありました。少額のお祝いを贈るときでも、熨斗をつけてもよいと思いますが、プレゼントとしてお渡しされたほうが相手には負担が少ないでしょう。

お祝いの時期が遅れた場合は、「御祝」として熨斗に表書きをして贈るとよいでしょう。出産祝いでは、1歳の誕生日のお祝いと兼ねて渡すようにしましょう。
そのとき、祝い状にお祝いが遅れたお詫びを一言述べると、相手もわかってくれることでしょう。